Silver Night-シルバーナイト-




19時頃になって、悠真 琉聖 佑衣 私の四人で近くのカレー屋さんに行く事になった。




梓は携帯が鳴って部屋を出て行ったまま、いつのまにか何処かへ行ってしまった。





普段の食事なんて、ほとんどがコンビニか出前ばかりで自炊もしないし、外食もしない私にとっては外で本格的なカレーを食べるなんて事は初めての経験で




「美味しい」と呟けば、何故か「だろ!!」と言って琉聖が一度鼻を鳴らし誇らし気にしていて、




それが何だか可笑しくって、それを見ていた佑衣もそう思ったらしく「何で琉聖が自慢気なのさ」って言葉にまた笑った。




こんな時間も悪くないと思える私は、何処か少し変わったのかもしれない。





人と関わるのを極端に嫌い、全ての事を避けてきた。




皆んなが皆んな同じ人間じゃない。皆んなが皆んな同じ性格じゃない…




そんな事分かっていたはずなのに、それさえも受け止められずずっと一人で生きてきた。




その私が今、彼らと一緒にいるという事…笑い合っているという事は…そんな自分を少しでも変えたいと思い始めたいるからなのかと……そう思った。




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