witch
エピローグ
私は座りっぱなしで痛くなった臀部をゆっくりと持ち上げ立ち上がった。目の前の麻弥もつられて立ち上がる。

ここにいる全員と目があった。その目たちがこちらに向けられた理由は私には分からない。でも、きっとここにいる全員が考えていることは一緒だったに違いない。

「もう、行っちゃうの?」
麻弥が私に尋ねた。私はその麻弥の顔を見ることは出来なかった。他のみんなの顔にも笑顔はなかった。ううん、血が通ってないようなそんな顔だった。

でも、もう逃げないって誓ったんだ。すずねちゃんのためにも、みんなのためにも、そして自分のためにも。

「みんな、行こう」
みんなの顔を、一人一人の顔を見つめながら、私は決意を言葉を放った。




もう、後戻りなどする気はなかった。







殺された粉雪さんのためにも、化け物に利用され死んでいったないとくんのためにも、自らを犠牲して、化け物を封印したすずねちゃんのためにも。

桜並木が風に揺られて花びらを飛ばす。
まるで私たちを見送ってくれているようだった。
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こんにちは&初めまして!水木桜です! 不定期更新ですが、執筆頑張ります。 ↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓ 登場人物紹介 二宮 来羽(にのみや らいう) 化け物に村を潰された事をきっかけに化け物を倒す旅をする少女。蛇と会話する能力を持つ。恩人「青木すずね」の影響を受けているため、平穏な日々を重視する傾向がある。自分より立場が上の人に忠実。しっかりした立ち振舞いをしているが、いつも孤独を感じている。 新島 麻弥(にいじま まや) 来羽の通う学校の同級生。同じクラス。明るく社交的な性格でみんなから慕われている。魅力的な笑顔の持ち主だが、何故か裏があるような雰囲気を醸し出す。ないとの従妹。 日暮 光太(ひぐらし こうた) 麻弥の友達。運動神経抜群で容姿端麗、さらに性格もいいため女子からモテている。本人はその事に全く気づいていない。 鈍感で空気が読めないのがたまに傷。 理由は不明だが何故か記憶を失っている。 麗々(れいれい) 来羽の化け物征伐の旅に付き添うお祓い師。 世話好きで面倒見がよいが過保護すぎるところがある。生き別れた姉と妹を探している。 本名は、八立麗(やりつ うらら)。八立家三人娘の次女。

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