主任、それは ハンソク です!

「はい?」

 ふっと、主任の目元が優しく緩む。

「また、しような。販促会議」
「……は、はいっ!」

 嬉しさのあまり、つい声に力が入ってしまった。

「じゃあ、気を付けて帰れよ、とみた」
「あ……、はい」

 その一言で、私の酔いは、一気に醒めてしまった。


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