いつかまた…
3.もう一つの出会い

タクミとの出会い…


あれは今から半年前頃の
クリスマスイヴの日。


バイト先の居酒屋で、予定のないわたしは、この日もバイトに励んでた。



イヴの日はカップルで来るお客さんが結構いて、
その中で働く自分に虚しさを感じてた。



「いらっしゃいませ〜」



閉店前とも言うのに、お客さんが来店。


はぁ〜
もうすぐ閉店なのに
また客だ…
こいつのおかげで今日も帰り遅くなりそうだよ。



わたしは心の中でそう呟きながら、いつもの様に作り笑顔で接客をこなす。


「お一人様ですか?」



イヴだというのに、
この人…

可愛そうに…


と、そのお客さんの顔を見た。













短髪の少し茶色かかった無造作に整えられた髪の毛。


くっきりした顔立ちで
めちゃくちゃ男前!



わたしは一瞬にして
その人を好きだと分かった。


いわゆる一目惚れ。




わたしは、その美顔を直視できないまま
カウンター席へと案内した。



「お飲みものは…お決まりですか?」



「とりあえずビールで」



声まで美声だなんて…


わたしは一人
ドキドキと胸を弾ませてた。



「お待たせしました。」



ジョッキをを差し出すわたしは、そのお客さんの横顔をまじかで見た。


横顔も素敵♪

…イヴに一人だなんて、彼女とかいないのかな。



「ありがとう。」


その客はわたしを振り返り、笑顔を見せた。


笑顔は子供の様に可愛い。


さっきのドキドキよりもさらにドキドキ。



「イヴなのににバイト?彼氏とかいないの?」


まさかの発展!!
この人と会話ができるなんて、思いもしなかった。


「いないですよ。」


その一言しか返せない自分にじだんだを踏みたい。

本当は聞きたい。
彼女いないんですか?

って……


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