君と永遠に続く恋をしよう
永遠に続く第一歩
年が明け、兄の一周忌を無事に済ませた三か月後、純白のドレスに身を包んだ私は、広大さんが式場に到着するのを、今か今か…と心待ちにしていた__。


「何やってんだよ、あいつ」


まるで本当の兄の様に不貞腐れる平野さんは、「こんな日に社用を入れるのか!?」と憤る。


「仕様がないよ。自分が設計した社長の自宅がようやく完成して、今日は立食パーティーが開かれてるんだから」


それに設計士として、形だけでもいいから出席をして欲しいと頼まれてしまった広大さんは、タイミングが悪い…とこぼしつつも、夏場の天候不順で建築が遅れてしまったから仕方がない…と諦め、最初の乾杯だけでも参加してくる…と言い、出席を了解した。


「社長も夕方からの披露宴には出席の予定だし、式は午後三時だからまだ間に合うし、大丈夫」


壁に掛かった時計を見遣りながら私は理解を示すが、兄代わりの平野さんは不満そうだ。


「奈央ちゃんは人が良過ぎるよ」


こういう時だけは自分を優先して欲しいと願うべきだ、と言う彼に肩を竦め、「だけど仕事じゃ仕方ないし」と笑って誤魔化す。


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