不器用な彼女
「もう何十年も口説いてるのに…恭介は落ちないのよ」

「落ちる気しねーな」

「ヒドイッ!乙女心を踏みにじって!」

「乙女って歳じゃねーだろ?」



仲が良いのか悪いのか。
話を聴くと幼稚園の時からの付き合いらしく、“幼馴染”とか“親友”と言う感覚らしい。

「そんなんだから3年も彼女が居ないのよ!」

「作らないだけ」

「嘘よ!いつも振られてばっかりだったじゃない?…まさか…ED…」

「勃つわ!どアホ!」

「…ホモ?…異常な性癖があるとか…性欲が無いとか…?」

「性欲は強い方だし、良い仕事すると思うけど?」

「あらー!試してみたいわぁ〜」

「断る」


聞いてる方が恥ずかしくなる。

酔っ払いの下ネタトークにはついて行けず、詩織は小さくなってひたすらお酒を飲んでいた。





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