不器用な彼女
恋の始まり?

モヤモヤ

何かあったの…???

社長に聞けぬまま、朝はケーキの残りを食べ、動揺と恥ずかしさで何も聞けなくなる。
社長はいつも通り涼しい顔して「俺、仕事行かなきゃならないから」と一緒に家を出て詩織を最寄りの駅に捨てた。

詩織は「じゃ、月曜日に」と去っていく社長の車を見送った。


有休を取った金曜日も翌土曜日も考えるのはあの夜の事ばかり。。。



「やったね。絶対、やったわ」

日曜日の午後、詩織の部屋で寛ぐ山城尚美(やまきなおみ)は冬なのにアイスを食べながらにやけている。

「…やったのかな」

「酔っ払った勢いって…よくある話よ」

「…でも…社長は…そんな人じゃないと思う。。。私に興味ないと言うか…やった感も無いし…社長、いつも通りだったし…」

「自分の都合の良いように思い込むのは良くないよ? ま、下着姿はバッチリ見られたのは事実ね。どちらにしても事実確認しなきゃ」

「…仕事…行けない。。。社長の顔見られない」

< 31 / 203 >

この作品をシェア

pagetop