【短】透明な私と、カラフルなキミ。
ー昼休み。
今日は、彩音ちゃんと二人で教室でお昼タイム中
《もうすぐ文化祭よね!》
「そうだねー」
そういえば、文化祭近いっけ
《海愛ちゃん、チャンスが来たよ》
「チャンスって?」
《毎年やるじゃん。"告白大会"。毎年このイベでカップル成立高いって噂だよ!》
こ、告白大会ですと!?
《この日にさ、こくっちゃいなよ隼斗にさ》
「へ!?ムリムリムリ!」
心臓が持たないってば!
《無理って言ってたらいつまでたっても友達のままだよ?それでいいの?やっと好きって気づいたんだよね?》
そ、それはそうなんですけども!
「や、でも…」
《隼斗はね、きっと海愛ちゃんを好きだと思う》
ど、どっからそんな自信が!?
「な、ないよ。ないない」
《ある。わたし思うんだ。海愛ちゃんを見てる時の隼斗の目優しいもん。》
そ、そうなの?
《だからさ、勇気出して伝えてみようよ。これ逃したらいつ伝えられるかわかんないよ?》
そうだよ…ね。
「うん。頑張ってみる。」
《ほんと!? 応援してるから!》
「ありがとうっ」
彩音ちゃんにはほんと感謝だな。
アドバイスもくれて、話も聞いてくれて…。
いい友達を持ったな…!

家にて。
昼休みの話を思い出していた。
告白大会か。
文化祭まで、あと残り一週間。
ねぇ、隼斗くん。
わたし、貴方が好きです。
友達としてじゃなくて"異性"として好きです。
あの日から…きっと動いてた。
出会った時からもうしてたんだよ。
隼斗くんに、、"恋"を。
だから待ってて、伝えるよ。"告白大会"で.
キミはどんな顔するかな。
なんて言うかな。
今から緊張してどうするって感じだけどね。
人生初の告白。恋。
初めてが隼斗くんで良かった。
そう、、思うんだ。

ーそしてわたしは、眠りについた。
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