空を見上げて
*さぼることについて





わたしはサボり魔だ。



特に部活に関して。



基本的に、苦しいことはやりたくないし、楽をして生きたいという自堕落な人間だ。



部活に行く時間になれば「お腹が痛くなって倒れないかなあ」や「今日これから用事があればいいのになあ」なんてことを毎日考えている。



加えて、何とかして先生に質問することを捻り出す始末だ。



それで部活に遅れていこうという、したたかな方法は当然反感を買っているのだろう。



春休みの今は、毎日校内で講習がある。



塾に通っていない高校二年生のわたしは予定がなければ強制的に部活に連行される。



ラッキーなことに、講習で部活に遅れたり抜けることは認められている。



ここぞとばかりにわたしは連日のように講習で部活の時間を埋め尽くした。



おかげで部活には1時間出るか出ないかという生活だ。



朝から夕方まで部活にいる人もいる中でわたしは先生の声をBGMにうとうとと授業を受けるのだ。





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