どっちが夢、、、?
言葉の意味
「おはよう、高野さん」




「ひっ、、、!」




今朝の夢を思い出してしまい





私は驚いてしまった




「あ、ごめん。




驚かせちゃった?」





「う、ううん。




大丈夫」





「大丈夫?





疲れてる顔してるけど」





「そうかな?




心配しなくて大丈夫」




「そっか」




そして、





金川くんは




驚くことを話し始めた






「ねぇ、知ってる?」




「え?」




「なんかね、





本で読んだんだけど





夢と現実が



入れ替わる





ってことがあるらしいよ」






「え?」




夢と





現実が




入れ替わる、、、?





『ここは夢じゃない』




夢の中の





金川くんの言葉が蘇る





ま、さかね?





「あ、ホントかどうかわかんないよ?



俺も本で読んだだけだし」




金川くんの




そんな言葉は





私には聞こえていなかった






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「ここは夢じゃない」





「え?」





どういうことなの?





「ほら、、、





捕まえた、、、」




「っぁ、、、!」




「おいで、、、?」




「い、いゃ、、、」




やっぱり金川くんは笑っていた





「なんで、、、!」





「知りたい?」




金川くんは笑顔で言う






一瞬の間





当たりが真っ白になった





「!?」




「はなせ!」




今度は金川くんが





あいつの手を





私から振りほどいてくれてた





「高野さん!




逃げるよ!」





「え、、、






っうん、、、、」





どうして?





さっきまで





笑ってたのに




そうして私たちはしばらく





走り続けた





「っはぁ、、、




そろそろ大丈夫かな」




「なんで、、、!」




「ねぇ。




落ち着いて聞いてね」





「、、、うん」





「ここは夢じゃない」




「っ、、、!」




それはどういう意味?






「こっちが現実なんだ」





「そんなわけ、、、!」




だって!





こんな暗くて





なにかがいる





この世界が





現実?





そんなわけない




そんなわけ、、、




「そんなわけない。





そう思うだろ?」





金川くんは言葉を続ける





「ここが現実なんだ」
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