暴走族の総長と病気の私
ガタン…

天「なあ、菜々…」

菜「なに?」

天「お前…何者?」

翔「なに急にそんなこと言ってるんだよ?」

天「尚人が情報が何も出ないって…」

翔「は!?尚人は世界2位だろ?なんで出ないんだよ…考えられるのは…」

紫「世界1位の…」

天、翔、紫「神蝶(かみちょう)…」

菜「神蝶って…?」

天「世界が憧れている、暴走族の奴らに知らない奴はいないくらい有名だ。奴は喧嘩も美しく強い、そしてハッキングもNO.1を誇ってるんだ…」

翔「尚人が2位だから菜々ちゃんの情報が出ないのは1位の神蝶が関わってる以外に考えられないんだよ…分かるよね?」

━━━━━━━神…蝶……

菜「う…うう…!?」

天「!?菜々!大丈夫か!?」

菜「か、かみ…神蝶…神蝶って!」

翔「どうしたの!?」


━━━━━━━神蝶…俺ら、強くなるから…

なんで!?
そんなことあるはずがない!


━━━━━━━神蝶…俺を救ってくれてありがと。

なんで私に…?
神蝶は強くて…
私は…





━━━━━━菜々…俺が暴走族の総長だったから…

パパ…!!

『だから家族を巻き込んでしまった…ママも奪ってしまった。菜々…ごめんな?でも、生きて欲しい』


━━━━━━菜々…いや…──だがな…























神蝶…お前は強い…強すぎるんだ…
でも心は脆く儚い…






この声はどこから聞こえてるの…?
聞いた事のあるような…









天「…な!…菜々!」

菜「ぃゃ…いやあああああああ!!!」

バタッ…


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