きみと、もう一度。
5.別れ、そして出会い
「…どうやって、今まで生活していたの?」
身体は赤の他人。
今まで違和感なく接してきた。
変な臭いとかもないし、服だって毎回違う。
ちゃんと生活していた証拠だ。
「免許の住所のところで、生活してたんだ。一人暮らしだったみたいだよ」
不法侵入…とは違うのかな。
身体はその男性本人のものだし。
でも、魂、意思は翔太郎のものだ。
「…驚かせて、ごめんな」
眉尻を下げ、悲しそうに笑みを浮かべた。
思わず彼の胸に飛び込んだ。
「っ!?」
「…ろぅっ!翔太郎っ。ずっと、ずっと会いたかった」
まさか、こんな形で再会するとは思わなかった。
ここに翔太郎がいる。嘘みたいな事実だ。
「…ずっと…一緒にいたいよ…」
いたい…いたいけど…でも…
それができないんだ…-----