花言葉
第4章~マリーゴールド~
「…」


彼が去ってどれくらい経っただろう

30分?1時間?いや、もしかすると数分しか経っていないかもしれない。

時間の感覚が無くなるくらいぼーっとしていたのだろう。

それくらい彼の話は衝撃的だった。


「…今さら言われたって…」


酷いことを言ったのは思春期で友達にからかわれるのが嫌だったから。本当はずっと好きだった。そんなこと初めて知った。


「…それでも私が傷ついたのは事実」

そう考えて必死に冷静になろうとする。


「…寒い」

暑いと思っていたが今は身体が冷え切っている。

─とりあえず部屋に戻ろう
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