Deal×Love After

次の日からの土曜日と日曜日は、海さんは家に居てくれた。
食材の買い物はひさ子さんが。

私は一歩も出ることを許されず。


「椿、何かあったらすぐに俺にまず電話すること」

月曜日、仕事に行く海さんは私に不安げな顔で言うと、キスを落として出て行った。

ひさ子さんは海さんが出て行く時間に来てくれて。

夜も二十時くらいまで家に居てくれる。

海さんは連日お仕事が多忙のようで帰りは二十二時過ぎ。

日中は海さんから三時間おきに心配メールが送られてくる毎日。




「明日行ったら、次の日は休みだから」

木曜日の夜に帰ってきた海さんが言った。


あれから一歩も外に出ていない。

籠っているせいで、猛暑なのに外の日差しを浴びたくなる。

海さんと外に出掛けたい……なんて考えてしまう。