SOG&MJK☆〈完〉
アイツ恐怖症。
「どうも。眸の幼馴染の
成田真咲です。」
奴は表でもない、裏でもない笑顔を見せた。
「ああ、編入生の。」
「覚えててくれたんだー。
どうもありがとう。」
「…別に。」
男同士の会話。
なんだか…隼。
素っ気ないような…。
「とっとりあえず
中…入って?」
あたしは割り込むようにそう言った。
「上げてくれんの?
…じゃ、遠慮なく。」
『お邪魔します。』
そう付け足して真咲は中へと入って行った。
「…隼」
「何」
「…あんま余計なこと喋っちゃ駄目だよ?」
「分かってるって」
ふんわりと笑った隼にあたしの心臓は
大きく反応する。
あー!駄目駄目!
今はこんな状況じゃないんだ。
何とかして…話を付けて。
同棲をばれないようにしなきゃ。
でも…何で?