闇夜に消えて

来客


「おはよー」


いつものように起きると


「またそれ?」


流星はベランダのイスに座ってカレーパンを食べていた。


「朝からよくそんな脂っぽいもの食べられるよね」


胃もたれするよ…。


「これ、すきなんだよね」


「よく食べてるけど飽きないの?」


「好きなものはずっと食べてられる」


ふーん。


私はいろんなの食べたいけどなー。


一つだけなんて飽きちゃうじゃん。


つまんないし。


「ミュー……」


とととっと音がして、さっきまでベッドで寝ていたはずのリンが、私の膝の上に乗ってきた。
< 24 / 52 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop