蒼い月と紅の灯火
「は!? なにこのくそ兄貴!」
「朱里ちゃんの手料理はじめてー!」
「聞けよ!」
朔夜さんはしっかりと座った。
まんなかに。
それを蒼兎が突き飛ばす。
「蒼兎!?」
「一人で陣取らないでくれる?」
またバチバチと睨みあいが始まる。
「食べましょうか、ね?」
冷たい声で、無の笑顔を向けると、黙々と食べ始めた。
魚の骨を綺麗にとって食べているのは感心した。
「「味噌汁もっと」」
二人してお椀を渡してくる。