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【病状・手術前説明】


病状説明についての確認：

病名・病状について、良いことも悪い事も全てきっちり聞いておきたいと思っている

という事を、ご本人に確認致しました。お家の方だけをお呼びしての説明はせず、ご本人と一緒に説明をしていきましょう。


また、お家の方にだけ説明してもらいたいと思ったら、いつでもおっしゃって下さい。



病名：膵頭部の癌。膵癌、胆管癌、などの可能性があります。


『胆管』が癌に巻き込まれて狭くなって『黄疸』という症状が出ました。


内科で内視鏡で胆管に細い管を入れて通りを確保しています。


『癌』という病気ですが、出た場所(原発)に止まらず、周りに広がったり『遠隔転移』と言って、


肝臓や肺、腹膜などの離れた所に癌の病巣を作ってくる事があります。

癌の広がり方(進行度)によっては、癌を取りきれない状況もあります。


癌が残るからと言って、治療が終わりになる訳ではありません。出来る事、出来る治療を考えていきましょう。


よりよく一日を過ごす為の治療や、抗癌剤で癌の進行を遅らせる事によって、ご自身の使える時間を増やす事を考えて行きます。


抗癌剤を使う場合、副作用が起こる事もあります。治療効果と副作用のバランスを考えて治療を行って行きましょう。

(効果も副作用も使ってみないとわからない所があります。つまり、同じ薬を使っても副作用で苦労する患者さんと、ほとんど気にならない患者さんがいる、と言う事です。)