ただ君を愛してる

気持ち

  ―2か月後―

桜もあたしも順調に進んでいた。



「花歩ーっ!!大変大変!!」

「もー、何!?どしたの?」


相変わらず、桜は元気だ。


あたしはやれやれと桜の頭を軽くたたいた。



「いったーい! でね!!!龍生君が…!」


龍生が…?


あたしは桜に聞いた病院に向かった。



「龍生っ!!はぁ…はぁ…。」



龍生はぐったりと寝ていた。




「帰ってる途中に事故で…。今寝てる。」





「ん…。」


龍生は顔に傷と足に包帯をしていた。



「龍生…。」


「まあ…。あなたが花歩…ちゃん?」




龍生のお母さん…?



「あっ、はい…。あたし龍生の…。」




「いつも龍生から聞いてるわ、楽しそうに話してたもの…。」



龍生…。



あたしは涙を流した。


「りゅっ…。龍生ー…。」



翔太は悲しそうにあたしの肩を握った。



翔太の手が熱くて優しかった。
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