愛しい悪魔
「お前ぼっちなのな」

未桜が私に話しかける。

…未桜が?

「な、、なんで着いてきてるのよ!?」

危ない危ない。

思わず叫ぶところだった。

「んー?そりゃ着いてくるっしょ。暇だし」

友達いないのバレて恥ずかしいし、なにより突っ込んでくるのが腹立たしい。

いいのよ、別に都合悪いこともないし!

とか言って本当は少し寂しかったりして

でもそんなことは言えなくて

あのころのことを思い出してしまいそうになって

やばっ、視界がぼやけてくる…

あわてて外を見て誤魔化した
< 12 / 14 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop