好きって言わなきゃヤダ。【完】
「あれっ。もしかして、五十鈴~!!!」
「ちょ、うるさい。抱き着くな。離れなさい~!」
抱き着くアタシを必死に引きはがそうとするのは
アタシの幼馴染で久しぶりの登場の五十鈴である。
キャンペーン発動中のため1人で帰っていると
アタシの家の前で立つ五十鈴を発見したのだ。
五十鈴との約束を守り学校では一切話していない。
同じクラスのため視界には入るものの
近寄らず距離を空け、他人のように過ごしていた。
そのため、五十鈴と話すのは数カ月ぶりになる。