好きって言わなきゃヤダ。【完】
「…ごめん、もう大丈夫。」



涙が止まり、アタシは何事もなかったかのように振りかえる。




そして心配かけないようにと


明るく笑顔を作って振舞う。




そんなアタシを瑠衣君は、見ようとしなかった。




「ごめんね、変な空気にしちゃって。それより、もうすぐチャイム鳴るから教室戻らないと!アタシ、先に戻るね。」




一方的にそれだけを告げると、


アタシは逃げるようにこの場を立ち去った。




「…瑠衣、いくら何でも言いすぎだよ。」




「…だよね。俺もそう思う…。」




後悔を浮かべる声は、アタシの耳には届かなかった。




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