好きって言わなきゃヤダ。【完】
前を歩く2人の後ろをついていく。




時々、理仁君は後ろをチラッと見ては、


ゴメンね、とでも言いたげな表情をする。




アタシはそんな理仁君に明るく振舞う。




「ねーっ、瑠衣君。」


「うるさい、静かにして。」




後ろへ向かず、冷たく言い放たれる。




せっかく一緒に帰ってる(?)んだから、


何か会話くらいさせてくれてもいいのにっ。




…9割方、アタシが勝手についていってるだけだけど。




「瑠衣君って、どうして女の子に興味ないの?」




アタシはめげずに話しかける。




< 88 / 405 >

この作品をシェア

pagetop