僅か30センチの恋

ードンドンドンドンドン
ードンドンドンドン

ため息をついた俺の耳に
窓ガラスを叩く音が聞こえる。

カーテンを開け、外を見ると
真っ赤な顔をしたスズが
窓ガラスを叩いていた。

慌てて鍵を開けると突然
スズは俺に抱き着いた。

李人「スズ?」

涼美「リト!何してんのさ!
私がこーんなになってるのに
何で、迎えに来ないのさ!」

その様子からしてスズは
かなり酔っているようだった。

酔うとすぐに寝てしまうスズが
ここまで飲むだなんて珍しかった。
恋人と別れた時も酔っ払うまで
飲む事なんてなかったのに。
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