僅か30センチの恋
恋人と過ごす日々


朝、目覚めると隣にスズがいる。

李人「おはよう。スズ。」

恋人になったからといって
スズは変わらない。
寝起きの悪いスズはいつも不機嫌だ。

涼美「もうウザイ。
朝から爽やかなリト、ウザイ。」

そう言って布団を全部巻き付けると
もう一度、眠りについた。

李人「遅刻しても知らないぞ。」

なんて、言いながらも
俺はその幸せを噛み締める。

幼馴染の距離を保ってきた俺たちは
もちろんの事ながら今まで
同じベッドで眠る事などなかった。
< 165 / 230 >

この作品をシェア

pagetop