テレビの感想文
「花売り娘」の唄を歌う幸吉。
それを聞いて、日本が敗戦した翌年、15歳だった頃のことを思いだしたきら子ママ。

アララが食事といっしょに持ってきた一輪の薔薇を見て、なんだか元気がない感じで
「私、花売り娘をしていた頃を思いだすと、苦しいの」
とアララに言うきら子ママ。

アララに、その頃の話をしたい、と。

子どもの頃、父親が帰ってくるのを待っていたきら子。
でも、やって来たのはやくざ者の男たち。
そのあとのシーンはなかったけど、女の子の悲鳴が聞こえて、おそらく、性的暴行を受けたと思われる描写が。

花売り娘が売っていたのは、花ではなく、自分の体。

人間扱いされず、心も体もむしばまれていく。こんな暮らしから逃れようと、男たちのいる家に火をつけ、走って逃げた。

そして、助けてくれたのが、ジルバだった。
ジルバは、きら子がいままでなにをしていたのか、どうやって生きてきたのか、一度も聞かなかったという。
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