テレビの感想文
でも、世の中には天然の魔性の女っているんだな、と飯島直子さんを見て知りました。

だってさ、川島さんも河井さんも、『ラヴィット!』で見ている川島さんと河井さんじゃなかったもの。ずーっとふわふわしているような。10代の少年の頃のドキドキが出ていたんじゃないかな。童心に帰るって、こういうのも当てはめていい言葉だっけ。

漫画『ヘルタースケルター』で、主人公の若く美しい、世間から大人気の芸能人りりこが、マネージャーの女性の彼氏を文字通り奪ってしまうシーンがあります。でも、マネージャーは何も言わない。彼氏がりりこと目の前でいちゃいちゃしているのに、それを見ているだけ。

なぜ、マネージャーは何も言わなかったのか。
あのシーンは、芸能人とマネージャーという上下関係があるから、ではなく、女性として男性から求められる力があるか、はっきり言ってしまうなら、本能に直接働きかけるような性的な魅力が、マネージャーより何倍もりりこのほうがあったから。ある意味、弱肉強食でマネージャーのほうが弱かったから、マネージャーは何も言わず何もしなかった、と私は解釈しています。シマウマをつかまえたライオンが、自分より強いライオンにシマウマを横取りされても、取り返そうとしないように。

自分にはない、圧倒的なものって、それに対して何も思わなくなることってないですか? 瞬時に悟るというか。

私が飯島直子さんを見て「いいなー。うらやましいな」といっさい思わなかったのは、マネージャーがりりこに感じたものと似ているのかもしれません。
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