好きな人は先輩です。

彼を特定!

今日1日授業も先生の話も全く頭には入ってるこなかった。ずっと私の頭の中にはドラムの彼がいた。



「で、バンド名とか分からないの?」



昨日のことを思い出してみる。
たしか・・・。



『ヴォーカルの人が、しずくって言ってた気がする。』



「しずく?」



『うん。』



ふーん、と顎に手を当てて何か考え出す。



『知ってるの?』



「いや、ただOBにS!ZUKUっていうバンド組んでた先輩がいて。」



『ぅえ!写真とかないの!?』



のんちゃんは、軽音部の部長だ。



「探せばあるかも。」



『探して!お願いっ。』



パチンと両手を顔の前で合わせて全力でお願いする。



「うん、探してみるけど出てこない可能性の方が高いって思っててよ。」



『うん!ありがとう、のんちゃん!!』



「じゃあ、私は部活行くから。」



『うん!私も帰る!!
じゃあね!!』
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