ワケあり同士による華麗なる政略結婚


キラキラと目を輝かせているその女性達の視線を辿ると彼の姿が。

もう一度女性達を見ると、とても綺麗な2人組で私なんか敵わないくらい素敵な女性。


よく見ると彼女達だけではなく、ロビーの殆どの女性が彼に熱っぽい視線を送っている。



それがなんだかとても嫌でモヤモヤする。










「ね!行こっ!!」


ソファーに座っていた2人組の女性が立ち上がり、彼の方に向かっていくのに気づき咄嗟に自分も立ち上がった。


そして彼女達を追い越して彼の腕に抱きついた。













自分でもとった行動に驚きている。

きっと、、彼も。










でも誰にも取られたくない。



だって彼は私の旦那様。












、、、ううん。

私の好きな人だから。


勢い余って彼にタックルした形になってしまったが彼は驚きながらも抱きとめてくれる。








『どうした?何があったのか?』


心配そうな声を出す彼は、きっと私に何かあったのだと勘違いしてしまったようで抱きしめた力を強めて辺りを見回している。







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