執事の君に愛されて……
「ぃ…………ゃッ」

オフィスに一人、相手は五人…。

ニヤニヤした先輩達。

無数の手が、体を這う……

「いやっ!!!」


「お嬢様っ、どうしましたか?」

目覚めた時、零がいた。

夢ーーー?

「夢なら、良かったのに………っ。
零、怖くて眠れないよ~っ」

夢で良かった、安心したのに……やっぱり怖くて、私は、零の服の袖を握った。

零の身長差を考えたら、自然と上目使いになる。
ーーーーーギシッ


ベットに手をつく零は、耳元で囁く。

「俺がいる。
怖くないーー」

時々、貴方が分からない。
紳士的執事だったり、俺様執事だったりーー
私、きっと顔赤い。

「ドキドキさせないで……っ」


私のドキドキが、貴方に聞こえてしまいそう。

< 14 / 34 >

この作品をシェア

pagetop