あの時からずっと、君は俺の好きな人。
新田くんと内藤くんは、三上さんは平均タイムより少し速く、初回の練習にしてはまあまあといったところ。

練習をすれば3人はまだまだ速くなる余地はありそうだ。

しかし美結は平均タイムには届かず、ちょっと出遅れている。


「ーーごめーん。私が遅いよね」


プールサイドに座る、第1泳者予定の美結がバツ悪げに笑って言った。


「ちょっと意外だね。美結って足はすごく速いから、泳ぎももっと行けるのかと思ったよ」

「うーん、前はもっと速かった気がするんだけどな?」


私の言葉に美結が不思議そうに首を傾げる。今年度の水泳の授業自体始まったばっかりだし、まだ泳ぎ慣れていないだけなのかもしれない。

ーーしかし、水に顔をつけて激しく泳いでいるというのに、美結のアイメイクが一切崩れていないのは流石である。

強力なウォータープルーフのコスメを使っているのだろう。
< 48 / 229 >

この作品をシェア

pagetop