あの時からずっと、君は俺の好きな人。
ーーうん。とりあえず、できることからやってみるよ。

あの事故のことを考えるのは、パパやママのことを思い出すのは、まだ辛いけれど。


「やっぱり……俺はこうなることになってたんだな」


すると水野くんはぼそりと呟いた。独り言のようだったけれど、意味がわからなくて私は眉をひそめる。

しかし水野くんが準備室からさっさと出ていってしまったので、私は追求を諦めた。

ーーまあ、いいか。

そしてプールサイドで選手のみんなと話しているうちに、このことについて私は忘れてしまった。
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