せんせい。


「えっ!?」

「みぃこ、好きな人できたでしょう〜〜」

桜庭先生、、、
先生の顔が浮かんだ。

「いや、いやいや、いない。」
「うっそ〜〜ん」
「え!?なんで?」
「なんとなーく、女子力上げてきた気がする。」
「えええ、うそっ」
「だってなんか、リップもマスカラもバッチリじゃん」
「今日は塗り過ぎなだけ!」

「ふぅ〜〜ん、、」
そう言ってニヤニヤしながら私の顔を見るリノ
「なによ〜〜、なんもないってー」
「ま、いいや、もう少ししたら気持ち抑えきれなくなるでしょう」
「なにそれ」
「今は、好きになりたくない!ってセーブしてるのっ」
「なんで?」

「傷付きたくないからよっ!」

傷付きたくないから。。。
確かにそれはある。。

「なるほど〜、」
「勿体無いよ!」
「なにが?」
「好きな人が出来たら、“当たって砕けろ”でしょ!」
「“当たって砕けろ”かぁー」
「まぁまぁ、楽しみなさい、女子高生っ❤︎」
「リノもねっ。笑笑」

そうなのかなぁ
いやいや、先生はないわ。
立場的にあり得ないでしょ。
あり得ないよね。。。

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