好きになってはいけないんだ。

「あーいたいた
茉莉!ちょっとこっちあと丁度女子二人だから来ねえ?」


軽く手を振りながら近づいてきたのはまさに噂の瑛人である。


「えっと……なんで……?」


友達はニタニタした顔で後ろから視線を送ってるのがわかる。


「いや、なんでってわかんないんだけどさ……
体が勝手に動いてたんだよ」


「う、嬉しい事言ってくれるじゃん!
じゃあお邪魔しよっかな、ね?」


瑛人に顔を見られないように急いで顔を後ろにいる友達の方に向ける。


「おけ、じゃあ早く来いよ」


友達の方に駆けていく瑛人はほんのり照れて見えたのはほんとにきっと気のせい。


「よかったじゃん!」


「うん!」


勝手に、って言葉にやられた今日この頃

私茉莉音は瑛人に絶賛実らない片思い中です
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