仕事も恋も効率的に?

★対峙★

何気に仲良さそうに戻ったことに、少し照れながらみちを席につかせ、田丸さんの元へ向かう。

『なんですか?』
『佐川さんっ、担当は私なので私がメインですよね?!サポートの本田さんばかり佐川さんと話してもっ...』

え?
そんなくだんねーことで俺呼ばれたの...?
みちとイチャイチャ出来てたのに...。
ぶわっと沸点が上がる。

『私はこいつと話して頭の中が整理できるんですよ。望んで話してるので』
『だけどもっ!』
『こいつの考え方は同じだって話しましたよね?』
『...』
『私も本田も同じ意見で、田丸さんとは違うんです。話しても聞いてくれない、受け入れもしてくれない。そんな対応で本田もよく仕事してましたよ。今後は私の仕事対応をさせますから』
『でもっ、佐川さんは!』
『なにか?業務分担上も何も問題ないですよ。そもそも私の補佐は本田ですから。それから、私のところに相談にこられても話すことはありません』
『...んでも、佐川さんがラプソルの担当で...』
『そうですね。そこはわかりますが、田丸さんの担当と私の担当は違うので』
『ではなんで今まで本田さんとっ!』
『田丸さんが本田に仕事振ったからでしょう?本田の相談ならいくらでも乗りますよ。本田が自分で私の所に来て話をして、内容も理解出来る、それだけです』
『...今までは...』
『田丸さん、今までなんてどーでもいいんですよ!こちらはその先を見てるんです。話は以上です』

ポンポンと私の頭を撫でて廊下へでていく。
庇ってくれて、ここまで言ってくれるとほんとにありがたい...。ただ、コウさんの立ち位置が微妙にならないか、そこだけが心配。

ぐったりと疲れたが、言いたいことは言えたなと多少の満足はある。みちとの時間を割かれたのには腹が立つが、まぁ、これでしばらくちょっかい出されないだろう。

さてと、自分の仕事が押してる。少しは仕事しねーとな。
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