君と見つける、恋の思い出


すると、誰かのスマホが鳴った。



俺のは滅多に鳴らないから、あいつのだろう。



「お! 蓮、俺たち二年でも同じクラスだぜ」



どうやら張り出されたクラス分けの紙が送られてきたらしい。


丁寧に見せてきた。



「そう言えば、蓮、知ってるか? K高に合格したけど、ずっと学校に来てない生徒がいるって」



知ってるもなにも、それが叶花だ。



なんて言わない。


勝手に話しててくれ。



「レベルが合わなかったんなら、休学じゃなくて、退学すれば?って、俺は思うんだけどさ。そもそも、あそこの高校、休学できたんだなー」



レベルはまあ、合っていないだろうな。



それでも叶花が背伸びをしてまでK高校を選んだのは、近くにあるコスモス畑が目当てだ。



秋になれば毎日見て帰るんだって話してたっけ。



でもそうか。


あいつ、もう二年は休学してることになるのか。



そうなると、こいつの考えもうなずける。
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