白馬の悪魔さま 【完】番外編追加

「ん?」

そんな風に言われたら、断れないよ。

「なんだか私、あなたの抱き枕みたいです」

わざと不満そうに顔を顰めると、椿社長は優しく目を細めて「それ、いいな」と笑ってくれる。
だからその笑みに騙されるように、私は伸ばされた手を掴んだ。

一緒に甘い物を食べに行く相手がいるくせに。

寝室に向かうその背中に、私は心の中で意味のない悪態を吐いた。











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