こじらせ女の大人の初恋






『どうしたの?』






男性はクスクス笑いながら顔を覗きこんできた







私「いえ…なんでもないです。」








なぜ常務の部屋にこの人がいるのか


まったく皆目見当もつかない。







常務『どこで知り合ったんですか、2人は。』



『昨日屋上でね。』



私「え?あ、はい…」



『ははっ、そんな硬くならないで良いよ。』







いやいや、そう言われても、、






ていうか、、








私「あの、、なぜ私は呼ばれたのでしょうか…」





常務『あぁ、そうだったね。申し訳ない。』









いったい何を言われるんだろう、、










常務『君に、副社長の秘書をやって欲しいんだ』







私「…………え?」








常務『まぁ、異動ってこと、かな。』








私「秘書…ですか…?」







常務『うん、そう。』








『副社長直々のご指名だよ。』









私「そう言われましても…秘書というものをやったことがなくて…ですね…お役に立つかどうか…」







いきなり副社長の秘書とか無理でしょ…








『佐倉さんなら大丈夫だと思うけど?』



私「私、ただの経理部の平社員ですよ…」



『仕事熱心だって聞いてるよ。』



私「それに副社長と面識ないのになんで私なのでしょうか…」



『え?』



私「直々のご指名って…会ったこともないのに何故なのかなぁ、、と。」



常務『佐倉さん、何を言ってるんだい?』



『会ってるよ。』



私「え、、私が副社長に…ですか?」








いつ会ったんだろう…



まさか親睦会で知らず知らずのうちに!?



いや、まさかねぇ。



ほとんど山田さんと一緒にいたから



もしも副社長だったら山田さんが言うはず。









私「……すみません、雇っていただいてる立場で副社長のお顔も知らず…」



『まぁ仕方ないよ。顔出しはしてないからね』



私「え!?そうなんですか?」







顔出ししてない副社長って…なにそれ!?



たしかに知らないけど…











『俺だよ。』











私「?何がでしょう?」












『俺が、副社長の平宮颯汰です。』







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