【紫・超短編】tears(スト漫のシナリオ)
愛しの我が子へ
腕の良い傭兵が居た。彼は最愛の女を亡くしたことで怒り狂う軍神化している。ただ彼には二人の愛の証である一人の男の子が居た。彼は国家戦略に関与する、危険な身の状態を憂い、彼等の子供エイドリアンをつれ回したりもした。片時も離れることなく。だが彼には子供に教育を与える才がなく、仕方なく信頼ができる筋の教育期間にエイドリアンの養育を任せた。彼が27才でエイドリアンが7才になろうとしていた先だ。
エイドリアンを託した彼は、敵をこれでもかと震撼させる。軍神アレスが宿ったかの様に破壊の限りを尽くす。
「待ってろ、私がお前を何者からも守る」とエイドリアンの無事を祈る彼。しかし運命は不幸を喜びとするかの如く、敵討ちを自称するテロリスト達にエイドリアンはさらわれ、父に迷惑をかけない様にエイドリアンは単身自殺をはかる。
それを久びさの休暇にエイドリアンの顔を見ようとしていた彼に、まとめて報告がされた。

狂う男

気がついた時には彼の回り国レベルが痛々しい戦禍の被害にあっていた。エイドリアンを守れなかった全てを怒り狂う対象にして、彼がやったのだ。

その国はもう機能しなかった。自分の罪に戦慄く彼一人を残して。



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