こじらせ女子の恋愛事情
だけど、宗田くんだけは違った。
入社のときからずっと変わらない態度で接してくれてる。

「俺にしろよ。」

力強く言う宗田くん。
すごく優しくてすぐにでも手を伸ばしたくなったけど、そんな甘えはダメだと思った。

「今は考えられないの。」

そう言った私を責めることもなく、受け入れてくれた。

そんな優しさに、結局私は甘えてしまっている現実。

宗田くんの寝顔を見ながら過去のことを思い出して、私は思わずため息をついた。

今日だって、こんなに酔い潰れたのは私にも責任はあるわけだし。
放って帰るには無責任な気がする。
何より鍵の問題がある。

終電までにはまだまだ時間がある。
もう少しだけ寝かせてあげて、終電前までに叩き起こして帰ろう。

勝手にソファを拝借してスマホを取り出す。
別に何かをしたいわけじゃないけど、一人で時間を潰すにはスマホはありがたい。

私は終電の時間だけ調べて、後は適当にネットサーフィンに勤しんだ。

早く起きてよ、宗田くん。
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