焦れ恋ロマンス~エリートな彼の一途な独占欲
「どうしてそう自分勝手なの? 私、今織田くんと付き合っているの」

『――え』

「だからもう二度と陸人とは個人的に会わないし、こうして連絡もしてこないで!」

一方的に言い電話を切った。

通話を切ったものの、スマホを持つ手が震えてしまう。

陸人はどういうつもりで私にあんなことを言ってきたのだろうか。はっきりと伝えたのに、電話を掛けてくるなんて……。

一瞬怖くなるも、大丈夫と自分に言い聞かせる。さっきはっきりと織田くんと付き合っていることを伝えたし、突き放すように言った。

さすがにもう連絡はしてこないはず。――そう、思っていたんだけど……。

その後も陸人から数日おきに連絡がきた。それは平日の恐らく昼休み中だったり、夜だったり、朝だったり。もちろん一度も出ることはなかった。

* * *

オフィスで昨夜余ったおかずを詰めたお弁当を食べていると、再び鳴る電話。それはやはり陸人からだった。
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