エレディンの乙女と青龍の守護者
20.奪うもの
「開門!」

カミユが声をあげた。
城門を守る騎士たちがその立派な門をわずかに開いた。
間も無く一陣の突風が駆け抜けた。

「閉門!」

風は一気に舞い上がり、カミユはそれを追うように駆け出した。




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