エレディンの乙女と青龍の守護者
「いたた、、」





自分の身体の上に、しかもありのままに晒し出された豊かな胸に触れるか触れないかほどのところに逞しい腕が載せられている。



「!!」


その腕は身じろぎする間も与えずぐいっと私を引き上げ、逞しい胸にぴたりと寄せた。
あ、と開いた口のまま見上げると、気怠げな吐息とともに覗き込んでくるその眼差しは、逞しい身体とは対照的で、白い光に溶け込むようで、美しく、、
「女神様、、」かと思うほどに。

だがそれはほんの一瞬で、次の瞬間、爆発したような笑い声で吹っ飛ばされてしまった。


光に透けるような明るい金髪に、深みがかった緑の瞳、鍛えられた逞しい褐色の肌、、

「私は女神ではない。」

目には笑いすぎて涙まで浮かべている。
破顔した顔はだいぶ印象が変わった。

「あ、あなたは、、青の、、!」
語尾は弱くなる。
「女神なら、
貴女の方が知っているのではないか?」

女神様ではなく、彼だとわかった瞬間、全身がかぁっと熱を持つ。
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