エレディンの乙女と青龍の守護者
22.引力
どんどんどん!


どんどんーっ、、、!!!




「ウェルロイド様!ご無事ですか?!」


どんどんどん!!!


平時では有り得ないほどけたたましく扉を打ち叩く。
無礼も非礼も言っていられない。
『ウェルロイド様はご無事だろうか?!』
いっこうに中から返答はない。
城外には先ほどから強烈な閃光が走っている。

『これは黄金の守護者との間で何かが起こっているのではー、、っ?!』とこうして主人の部屋の扉を叩いているのだが、反応がない。もちろん、扉が開かないのはウェルロイド自身の術で結界を張っていてのことだろうと理解しているのだが、、

カミユは奥歯を噛みしめた。部屋の前を守る兵士に声をかける。
「仕方ない!扉を打ち破る!私と一緒に扉を打ち破れ!行くぞ!いち、にぃ、、」
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