エレディンの乙女と青龍の守護者
これは、後でシロカの手当ての具合を
必ず確かめなければと思った。

決意して意気込むと、
またひとりになったカティナは辺りを見回した。

「ここにもカティナの花があるのね、、」
微かに甘い香りの正体は、やはりカティナの花だった。
装飾のない簡素な感じの部屋だが、それでも
泉を囲む石柱にはカティナの花の模様が彫り込まれ、
部屋の隅の花瓶には白く凛と咲き誇る
カティナの花が一輪差されている。

「一輪くらいの香りが素敵ね。」
鼻をくすぐるその香りは、
同時に先ほどの黄金の鷹の守護者を
舞い上がるカティナの花や葉の向こうに見えた
その守護者を連想させた。

カティナは両肩をぎゅっと抱きしめ、
ざぶんと泉に浸かった。




◇◆◇
その頃、青の神殿に飛び込んできた姿があった。
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