ホットホットドリンク
それを言われたら、いくらひまりでも立ち直れない。

いつか、ちゃんと振ってほしいと思える日までは、告白を相手にされないほうがいい。

望みがないと、ひまりでは駄目なのだと、先生はひまりのものにはならないと──いつかひまりが認めたら、そのときに潔く振ってほしい。

そのときにこそ、潔く振られよう。

「────よし。オッケイ、正解だ。じゃあテストいくぞ」

「せんせー」

「あ?」

「好き」

「どうも。参考書しまえよー」

「…………。はあい」

苦い。苦い。

相手にされなくてもいいと思っていても、胸の中には苦さが広がる。

コーヒーの染みのように広がって、落ちないのだ。

先生は甘くない。

この恋も甘くない。

ただ苦いだけ。
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