あなたが居なくなった日。
「楓は緊張しない?」
「演奏会でってこと?緊張はするよ、もちろん。
でもいまはまだワクワクの方が大きいかも。
その日が近づけばそんな余裕もなくなるけどね」
「ワクワク?私は既に胃が痛いんだけど……」
「あはははは!」
私の訴えに友は盛大に噴き出した。
「三咲?それはあんた真面目が過ぎるよ。
それにさ、よく考えて?
こと音楽のことについては鬼のようにうるさいウチの学校が演奏会に関しては成績には響かないって公言してるんだよ?
そんなに気構えなくてもじゃない?」