あなたが居なくなった日。
「ふーん。まあそんなとこだろうと思ったけど。
それにしても新田くんって紳士だよねぇ。
他クラスにわざわざ傘を返しにくるんだもん」
「思った!
見た目がかっこいいだけじゃなくて中身までかっこいいとか流石だよ」
満足したのかクラスメイトはそんな話をしながら自分たちの席へと歩いて行く。
「楓、ありがとう」
「いいって事よ。たださ?土曜日もそんな感じだったの?」
「何が?」
「新田くん」