あなたが居なくなった日。
だけど不思議だ。
先生って生き物はどうしてすぐに話を脱線して自分の雑学を披露したくなるのだろう?
しかもそれらは決まって面白くないものばかり。
まあ……、その面白くもない雑学をこんな風にまとめて貴重なお昼休みに友に見せる私も私で大概だけど。
「うん?」
お弁当を広げその中身をチェックしていた友は私の声に顔を上げる。
そして一瞬にしてその顔を曇らせていった。
「何これ?」
「午前の授業で聞いた先生の雑学集」