あなたが居なくなった日。

「先生に言ったら傘かしてくれるかなぁ?」

 私のことなのに楓が解決策を探してくれる。

 どうやら私は友に使い物にならないと判断されたらしい。

「ほら、遅くなる前に傘借りに行くよ」

「はい!」

なぜか敬語。

なぜか敬礼。

だって楓がとても頼もしくて敬意を払いたくなってしまたのだ。
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